蛭田瑞穂 16年3月12日放送
naosuke ii
卒業⑤ 旅立ちの日に
埼玉県秩父市立影森中学校の音楽教諭高橋浩美は
卒業する教え子のために歌を贈ろうと考えた。
1991年の冬のことだ。
作詞を校長の小嶋登に頼むと、
「わたしにはセンスがないから」と断られた。
しかし翌朝、高橋が学校に行くと、
机の上に歌詞が置いてあった。
高橋は歌詞を持って音楽室に行き、
ピアノに座ると、旋律が頭の中に湧いてきた。
15分後、曲は完成した。
作詞小嶋登、作曲高橋浩美による合唱曲、
「旅立ちの日に」は現在
全国の小中高校でもっとも歌われる
卒業の歌のひとつとなっている。
今年もまた、旅立つこどもたちの歌声が聴こえてくる。