伊藤健一郎 16年4月23日放送
Gruenewiese86
ビールのお話 フィリップ・マーロウの飲み方
レイモンド・チャンドラーの小説に登場する、探偵。
フィリップ・マーロウは、言い放つ。
「タフでなければ生きてゆけない。優しくなれなければ生きている資格がない」
たとえ酒を飲むときでさえ、ハードボイルドを貫くマーロウ。
ウイスキーをストレートで、ちびりちびり。
酒に飲まれぬよう、チェイサーとして、ビールを頼む。
マーロウは言う。
「飲むのなら自尊心を忘れないようにして飲みたまえ」
百戦錬磨のマーロウにとって、ビールは自尊心を保つための相棒だった。
ところで、4月23日の今日は、ビールの日。
乾杯のもと、素敵な出来事が次から次へと生まれているはずですが、
それはまた、別のお話。