澁江俊一 16年5月8日放送
同じ人間として
今日は、
第二次世界大戦で命を失った
全ての人に追悼を捧げる日。
終わった戦争を、どう語るべきか。
それを考えさせられる映画がある。
クリント・イーストウッド監督「硫黄島からの手紙」。
当初は日本の監督を起用する予定だったが、
最後は自らメガホンを取った。
その理由をイーストウッドはこう語る。
資料を集めるうちに
日本軍兵士もアメリカ軍兵士と
変わらない事が、わかったのです。
アメリカ側から描いた「父親たちの星条旗」と
ひとつの戦いを2つの映画にすることで
日米どちらも英雄にせず、悪人にもせず
同じ人間として描き抜いた傑作である。