佐藤延夫 16年9月3日放送
自叙伝 ベンジャミン・フランクリン
環境に恵まれなかった少年が、独学で教養を身につけ
勤勉、節約を旨とし、印刷業で成功を収める。
政治の世界に進出したあとは、アメリカの独立に貢献する。
アメリカの政治家、ベンジャミン・フランクリンの自叙伝は
明治時代の日本でも人気になった。
病床にあった正岡子規は、こんな言葉を残している。
「去年の今頃はフランクリンの自叙伝を日課のやうに読んだ。
日本にもこれを読んだ人は多いであらうが、余の如く深く感じた人は
恐らくほかにあるまいと思ふ」
アメリカを代表する真実のサクセスストーリーは、
残念ながら未完のまま終わっている。