薄景子 16年9月25日放送
CCheminal
服のはなし サプールのファッション哲学
世界一おしゃれなジェントルマンとして
世界中から注目される、
アフリカ・コンゴの紳士集団、SAPEUR(サプール)。
内戦が続くコンゴにおいて、
「武器を捨て、エレガントに生きる」という哲学を
ヴィヴィットなファッションで体現する。
貧困生活の中、月収の数カ月分もの
ハイブランドを身にまとい、
カラフルなスーツで華麗なステップを踏む彼らは
街のアイドル。
装いだけではなく、エレガントな仕草も
彼らのルールのひとつ。
誰かに呼び止められたら一度回転して
後ろの手で「こっちに来い」と合図、
相手が合流するまでスローペースで歩く。
たばこの火を消す時も、軽いステップを踏む。
そんなサプールが
服に込めているメッセージは「平和」。
彼らは言う。
無駄な争いで、服を汚したくないのさ。