佐藤理人 16年10月15日放送
ミステリー・イン・ヒストリー 「モアイ」
1722年、南太平洋を航海中のオランダ提督、
ヤコブ・ロヘベーンは目を疑った。
地図にないほど小さな島を、
10mの巨人が大勢で守っているではないか。
近づいてみるとそれはただの石像だった。
その日は復活祭。彼は島を、
イースター島
と名付けた。
島には今でも900体のモアイが残されている。
何十トンもの巨大な石像をどのように切り出し、
遠くまで運ぶことができたのか。
答は19世紀末、ペルーの奴隷商人たちの手で、
1000人の島民と共に歴史の闇に消えてしまった。