奥村広乃 16年10月23日放送

161023-03

東海道五十三次

東海道五十三次。
色鮮やかに、生き生きと
江戸時代の風景や暮らしを描いている。

作者は歌川広重。
日本人なら誰もが一度は見たことがあるこの絵には、
実は、足の指が六本ある人物が描かれている。
あなたは気づいていただろうか。
その数なんと13人。
偶然にしては、多い。

六本指の人物が、
東海道五十三次に登場する理由には諸説ある。
広重が尊敬する写楽の影響だとも、
仙人を描いているとも、
ちょっとしたユーモアだとも。
真相はいまだわかっていない。

見たことある。知っている。
そういった思い込みが人間の視野を狭くする。
東海道五十三次は、
そんなことを気づかせてくれる絵なのかもしれない。

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