森由里佳 16年11月13日放送
食欲の秋 栗菓子と職人
200年ほどの歴史を持つ栗菓子の老舗、小布施の桜井甘精堂。
今や、全国でも販売店をもつ大きな店となった。
それでも、機械に頼らず、
職人が手で作りつづけるものがある。
たとえば、栗ようかん。
食感の決め手になる練りの強さは、
職人がヘラにかかる重みだけで見極める。
たとえば、栗かのこ。
どんなに生産量が多くても、必ず人の手で缶につめている。
機械を使うと餡の練りや栗の甘露煮の大きさを変えねばならず、
ベストな味にならないからだ。
効率を求めて品質を落とすなんて、とんでもない。
どんな時代の進化も、
小布施の職人魂には敵わない。