蛭田瑞穂 16年11月13日放送
食欲の秋 ロバート・コブ
1937年のある日、
ハリウッドのレストラン「ブラウン・ダービー」。
その日、オーナーのロバート・コブは
夜まで何も口にしていなかった。
空腹に耐えかねたコブは
冷蔵庫にあったありあわせの食材でサラダをつくった。
レタス、アボカド、トマト、鶏肉、ゆで卵、
カリカリに焼いたベーコンを細かく切って、
その上にフレンチドレッシングをかけた。
そのサラダを、客として来ていた
チャイニーズ・シアターのオーナーに試食させると、
その味は絶賛された。
このサラダが「コブサラダ」として評判となり、
西海岸から全米へと知れ渡るようになった。