四宮拓真 16年12月11日放送
天才絵師 河鍋暁斎「絵日記」
酒好きで知られた絵師・河鍋暁斎。
明治3年、暁斎は酒に酔って政府を批判する画を書き、
投獄されてしまった。
翌年釈放された暁斎は、
まるで世間に反省を示すように雅号(がごう)を改めて
創作を再開したが、
酒をやめることは、もちろんなかった。
そんな暁斎を、
弟子のコンドルはユーモアあふれる表現で
こう擁護している。
彼は、その極めて奔放な空想、最も新鮮なる構図、
および大胆不敵な筆致が、
酒神(しゅしん)バッカスの力によって生み出されたものであることを
「わきまえて」いたのだ。
と。