福宿桃香 17年2月11日放送
steeljam
ぬいぐるみの話 マイケル・ボンド
今から60年前のクリスマスイブのこと。
マイケル・ボンドはお店で売れ残っていた
クマのぬいぐるみを可哀想に思い、
妻へのプレゼントとして買って帰ることにした。
ぬいぐるみにパディントンと名付けると、
ボンドの頭の中に自然と物語が浮かんだ。
拾われるのを待っていたクマ、夫婦との出会い…
思うままに筆をすすめ、10日で本を書き上げた。
こうして生まれた童話『くまのパディントン』。
今日までに26作のパディントンシリーズを執筆したボンドは
インタビューにこう答えている。
これはクマのぬいぐるみの持つ力。
一緒にいるとぬいぐるみがちゃんと生きていて、
動いたり喋ったりしているような気がしてくるんだ。
僕はただそれを書くだけ。もし今のが本当だとしたら、って。
ぬいぐるみを愛する者にしか書けないストーリーが、
今日も世界中の人々を魅了する。