佐藤延夫 17年3月4日放送
スピーチの達人 マルコムX
投票は弾丸に似ている。
標的が目に見えるまで、票を投じてはいけない。
標的が届かないところにあれば、
投票権はポケットの中にしまっておくことだ。
これは1964年4月3日、
オハイオ州の教会で行われたスピーチの一説だ。
アメリカの指導者マルコムXは、美辞麗句を並べない。
挑発的、好戦的な言葉で語りかける。
迫害されてきたアフリカ系アメリカ人に、
選挙の大切さを訴え、聴衆の意識を変えた。
ストレートな表現は、凶器のように心に突き刺さる。