河田紗弥 17年3月11日放送
徳川家康 長寿食
織田信長49歳。豊臣秀吉63歳。徳川家康75歳。
徳川家康が、戦国乱世を終わらせ、天下泰平を築くことができたのは、
当時としはかなりの長寿だったことも理由のひとつ。
その長寿の秘密は、贅沢を控え、質素ながらバランスのいい食事にあった。
家康が特にこだわっていたのは、麦飯。
当時は、精米技術が発達していなかったため、手間がかかる分、
白米より、麦飯の方が低価格で提供されていた。
しかし家康は、大名になってからも、昔と変わらず、麦飯を食べ続けた。
麦は、ビタミンや繊維質、カルシウムや鉄分などが
たっぷり含まれた健康食品。
「いつも美味しいものばかり食べていては良くない。美食は月に2、3度でよい。
千畳敷きの屋敷を持っていても、寝る場所はわずかに1畳であるように、
天下の主といえども、飯はただ1飯よりほか用なしである。」