厚焼玉子 17年4月15日放送
遺言の日 ナポレオン
1821年、ナポレオンは遺言の補足として
こんな言葉を残した。
「わたしの遺体はセーヌ河畔に葬ってほしい。
わたしが深く愛するフランス国民の中にありたいからである。」
これを書いた4月16日、
ナポレオンの健康状態は悪化する一方で、
わずかな食べ物も戻すようになっていた。
ナポレオンはそんな中でも
自分の遺言書が破棄されることを恐れ
用心深く数通の複製を作っていた。
2013年、パリの競売でこの遺言補足書が落札された。
35万7千ユーロ、日本円でおよそ4700万円だった。
ナポレオンは自分の遺言書の価値が
わかっていたのだろうか。
4月15日は遺言の日