澁江俊一 17年5月14日放送

170514-06

笑うやちむん

明日5月15日は、沖縄が日本に復帰した日。

沖縄ではじめての
人間国宝になった陶芸家、金城次郎。

戦中、戦後の混乱の中
沖縄の伝統、壺屋焼を守り抜き
その発展に尽力した次郎。
島の魚や海老を
生命力あふれる筆致で描いた器は
海外からも注目された。

自らも壺屋焼を学んだ
師匠の濱田庄司は、次郎の技をこう語る。

 次郎の魚や海老はすべて笑って描かれ、彫られている。
 日本に陶芸家多しといえども次郎以外に
 魚や海老を笑わすことができる名人はいない。

次郎の器はアートではなく、
日々の生活に使う日用品だった。
その笑いには誰もが平和に暮らせる
世の中になってほしいという、
次郎の願いが込められている。

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