佐藤延夫 17年6月3日放送

170603-03

その次の人生 木下勝俊

木下家定の嫡男、勝俊。
太閤秀吉の正室 ねねの甥にあたり、
さまざまな恩恵を受けて育てられた。
幼少から秀吉に仕えてきた勝俊だが、
彼が才能を発揮したのは、
武士よりも歌人として、だった。
関ヶ原の戦いに際し、
敵前逃亡の疑いで領地を没収されると、
彼らしい人生の幕が開く。
隠居暮らしを始め、木下長嘯子と名乗り、
思うがままに歌を詠んだ。
大名や文化人、幕府の要職につく人物たちと交流したという。

 よしあしを 人の心にまかせつつ そらうそぶきて わたるよの中

自分のやりたいことのために、生き方を変えた男。

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