五島のはなし(42)
この夏、実家から持ち帰ってきた
「五島の史話と民話」という小冊子の
第1ぺージ目に、五島の歴史年表が載っていました。
年表のいちばん最初に書かれていたのは、
695年(西暦) 深江、五社神社創立。
深江は僕の出身地である福江の昔の呼び名であり、
五社神社は僕が生まれたときからお参りしている神社です。
え!そんなに古い神社だったの?!と正直驚きました。
小さな神社です。
子どものころから、お祓いをしてもらうときにに鳴る太鼓が
なぜか可笑しくて、兄と二人わけもなく笑っていました。
不謹慎です。
そういうときは、神主さんが祈りを捧げる
祭壇(と言っていいんでしょうか)の向こうに広がる深い竹林を
見つめます。何かがいそうで怖いんです。
実際、たぶん、何かいるんでしょう。
1300年もの間、たくさんの人たちが、
いろんなことを祈ってきたと思うと気が遠くなります。
持統天皇のころなら神社としては新しいです。
もっと古いのがたぶんどこかにあるのでは?
それとも、古いものの上に新しいのができちゃったかな。
そうか、そもそも神社というものが
古いんですね。
え〜まあ、鹿島神宮なんて創建が神武1年なんていってますんで
紀元前かよっ!みたいなもんですが(笑)
それからいうと出雲大社は大国主の神話の時代てなことになって
さらに古いじゃないのってことですね。
天孫降臨以前であります。神武なんて目じゃないくらい古い。
諏訪大社も神話では大国主の息子ということで
国譲りのときに諏訪に逃げていったので、こいつも古いです。
もっとも昔は大木や岩や山が信仰の対象だったと思われ
社ができたのは、較べれば新しいです。