河田紗弥 17年6月18日放送
コーヒーはいかが? 〜魔法の木の実〜
現在のエチオピアにあたるアビシニアという地に
カルディという一人のアラビア人のヤギ飼いがいた。
ある日、彼は自分が世話をしているヤギが
灌木の実を食べると、
騒がしく興奮状態になることに気がつく。
そこで、近くの修道院を訪ね、
この不思議な話を伝えると、
院長は関心を示し、その実を茹でで飲んでみた。
すると、頭がスッキリするような不思議な感覚が院長が襲った。
驚いた彼は、
夜の儀式中に居眠りをする修行僧たちにも飲ませてみた。
すると、修行僧たちは居眠りもせずに、勤行に励むことができた。
この「魔法の木の実」の噂は、
瞬く間に国中に広まり、多くの人から求められるようになった。
そう、これがコーヒー誕生の瞬間だ。