河田紗弥 17年6月18日放送
コーヒーはいかが? 〜幻の発明者〜
1899年、加藤サルトリ博士は、
コーヒーを一度液体化してから、
真空蒸発缶に入れて、水分を除去し粉末にするという、
真空乾燥法に成功し、
インスタントコーヒーを発明した。
ところが、当時の日本では、
インスタントコーヒーの販路がなかったため、
彼はアメリカのシカゴに加藤商会を設立した。
その後、ニューヨーク州バッファローで開催された
パンアメリカ博覧会に、
その製品を出品し、販売した。
しかし、加藤サルトリ博士は、特許を取得していなかったのだ。
そのため、1903年に別の方法でインスタントコーヒーを作った
ジョージ・ワシントンが特許をとってしまい、
幻の発明者となってしまった。