佐藤延夫 17年7月1日放送
童謡のこころ 赤とんぼ
童謡「赤とんぼ」。
詩人の三木露風は、
修道院の国語教師をしていた時代に
この歌をつくった。
夕やけ小やけの 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か
窓の外に見える赤とんぼに、
幼き日の情景が重なる。
母は、家庭をかえりみない父に愛想を尽かし、
まだ小さな自分を祖父に預け、
実家に帰ってしまった。
あのとき、自分をおぶってくれた人、
それは母ではなく、子守娘だった。
今日7月1日は、童謡の日。
人生を切り抜いた歌は、心に響く。