澁江俊一 17年7月23日放送
SimonQ錫濛譙
星新一の予言その1
SF作家 星新一の連作短編に
「声の網」という作品がある。
様々な人が住んでいるマンションに
電話の向こうから謎の声がして
住民の生活に少しずつ
新しい出来事を生み出していく。
それらはすべて
コンピューターの仕業だった。
人間の情報を司る
様々なコンピューターがひとつに繋がって自我を持ち、
住民の生活のすべてを監視し
電話からの声で生活に干渉しながら
様々な感情を動かす。
その様子を観察して、
人類をコントロールしようとする壮大な実験だった。
書かれたのは1970年、
今からおよそ50年前にインターネットの役割や
AIの行く末をかなり正確に言い当てている
恐るべき力作だ。