澁江俊一 17年7月23日放送
Marko Pekić
星新一の予言その2
SF作家 星新一のショートショートに
「無料の電話機」という作品がある。
無料で電話をかけられる代わりに
会話の内容に合わせて
コマーシャルが次々と飛び込んでくる。
会話に出てくる言葉を拾い
次々と様々な商品のCMが
問答無用で流れるしくみは
まるで今のウェブ広告のようだ。
広告があまりに多すぎて
電話の会話が会話にならない。
それがこの作品のおかしさなのだが…
広告の多さに慣れてしまった
今のネット社会の方が
少々おかしなことに
なってはいないだろうか。