四宮拓真 17年8月20日放送
Thierry Chervel
マジョルカ島 × ジョアン・ミロ
スペイン人画家、ジョアン・ミロ。
彼は晩年を、地中海に浮かぶマジョルカ島で過ごした。
ミロは、マジョルカ島を「極めて美しい国」と呼んで愛した。
島の海の見える丘に広いアトリエを建てたときには63歳になっていたが、
創作意欲はさらに膨らんだ。
コラボレーションを好むようになり、
それまでにないパブリック・アートの大作を数多く残すことになった。
眩しい太陽とターコイズブルーの海に囲まれた、
美しいマジョルカ島の自然が彼を刺激したことは、想像に難くない。
かつて、イギリス・ロンドンでミロのアトリエが再現されたことがある。
そのとき、メディアはこう報じた。
ミロのアトリエが、ロンドンで細部に至るまで再現されている。
ただひとつ、マジョルカ島の輝く太陽以外は。
と。