川野康之 17年9月23日放送
1978年のスワローズ その1
1978年のスワローズ
1978年は特別な年だった。
球団創設以来一度も優勝したことがないスワローズは、
その春アメリカ・ユマでキャンプを行っていた。
そこに1人のアメリカ人選手が、バット1本を持ってやってきて、
入団テストを受けた。
選手の名前はデーブ・ヒルトン。
脚を大股に開き、背中を大きく丸めた打撃フォームが独特だった。
テストに合格したヒルトンは、
内野手・一番打者としてチームに加わった。
彼は、オープン戦から打ちまくった。
そのプレーは、泥臭く、常に全力疾走で、気迫にあふれていて、
チームに影響を与えた。