佐藤延夫 17年11月4日放送
どらどら
作家と京都 芥川龍之介
京都は東山区にある青蓮院。
境内の巨大なくすのきが長い歴史を感じさせる。
この庭は、芥川龍之介も好んだという。
室町時代、相阿弥によって造られた庭園は、
粟田山を借景にした池泉回遊式となっており、
紅葉の時期は言葉を失うほどの美しさに包まれる。
芥川は、室生犀星にこんな手紙を送っていた。
粟田口の青蓮院も人は余り行かぬところなれど
夜も小ぢんまりとしてよろし
是非みるべし
現在は境内がライトアップされている。
夜の紅葉も、是非みるべし。