蛭田瑞穂 17年11月12日放送
ノーベル賞 スベトラーナ・アレクシエービッチ
ベラルーシ出身のジャーナリスト、スベトラーナ・アレクシエービッチ。
旧ソ連の女性兵士の証言を集めた初の著書『戦争は女の顔をしていない』以来、
証言者に実際に会い、その声を聞くのが彼女の基本的なスタイル。
スベトラーナは語る。
私は恐怖体験ではなく人間の魂や理想主義を集めているのです。
重要なのは想像力を失わないこと。
恐ろしい全体主義も人間に勝利することはできなかったのだから。
2015年、彼女はノーベル文学賞を受賞する。
選考理由は「現代の苦しみと勇気を如実に表す、
多様な声を集めた記念碑的作品」を書いたことだった。