大友美有紀 17年12月3日放送
「失踪までとその後」アガサ・クリスティー 薬局にて
ここにあるのは、眠りとなぐさめ、
苦痛からの解放—
そして勇気と、新たな活力!
ここにあるのは、危険と殺人と突然の死!
これら緑色と青色の小瓶のなかに
この詩は、第一次世界大戦中、薬剤師として教育を受けた時を
思い出して書かれたもの。
アガサ・クリスティーは、幸せな子ども時代と、
夢のような社交界の日々ののち、
仕事で劇薬に接するようになった。
スリルが生活にもたらされることによって、
最初の探偵小説のアイデアがひらめいた。
そして、その道は1926年の失踪にも続いていた。