河田紗弥 17年12月17日放送
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文房具のあれこれ 〜ダブルクリップ〜
紙を束ねたり、挟んだり…。
こういった行為は、紙の歴史とは切っても切れない動作である。
当時は、仕方なく紙に穴をあけ、針や紐などで束ねていた。
どうにかして、紙に穴をあけることなく、
紙を束ねることはできないだろうか。
そうして、アメリカ人のルイス=エドイン=バルツレーによって発明されたのが、
ダブルクリップだ。
ダブルクリップは、テコの力を利用してレバーでクリップが開くようになっている。
クリップの持ち手を折りたたんで横から見るとWの形に見えることから、
この名前がつけられた。
また、持ち手のレバーがぶらぶらしないように、
レバーが外に開くようなバネとして作用している。
そして、ルイスのもう一つの工夫は、クリップ部分に文字が記入できるようにすることで、
インデックスとしての利用も可能にしているのだ。
1910年に特許が出願され、当時からほぼカタチを変えずに、
現在も便利な文房具として、多くの人に愛用されている。