礒部建多 17年12月24日放送
2人を繋ぐ贈り物
贈り物は、時に、
離れた2人を繋ぐ絆となる。
坂本龍馬は家に妻のおりょうを残し、
長く家を空けることが多かった。
寂しさを募らせるおりょうに、
龍馬は大きな贈り物を渡した。
長さ2尺もの月琴。添えられた手紙には
「我が身と思うて、膝に抱かれたく。」と記されていた。
龍馬の約束を信じ、おりょうは一人稽古を続けた。
しかし、1867年11月15日、龍馬は暗殺されてしまう。
本当に離れ離れになってしまった2人。
おりょうにとって、その月琴は、
かけがえのない龍馬そのものだったことだろう。