福宿桃香 18年2月17日放送
Ippei Suzuki
ご長寿姉妹の朝食 きんさんぎんさんの娘たち
赤みそで仕上げた、玉ねぎのお味噌汁。
この一杯を何十年も飲みつづけているのは、
日本中の人気者だった双子のご長寿姉妹、
きんさんぎんさんの4人の娘たちだ。
「自分のことは自分で」という母・ぎんさんの教えを受け継ぎ、
90を超えた今でも、毎朝じぶんで台所に立つ。
たまねぎは、なるべく細かく。
出汁と赤みそを入れ、
あまり溶かさないまま沸騰させる。
「目分量、目分量。」
そう言いながら、切った豆腐と揚げ玉を鍋へ。
そしていちばんのこだわりが、
味噌汁の器に直接落とす生たまごだ。
シラスや梅干しなどのおかずは
それぞれ好きなものを食べるが、
このお味噌汁とお茶碗一杯の白ごはんは、
姉妹みんなの好物なのだという。
聞いているだけで栄養満点の朝ごはん。
これこそが今でも元気でいられる秘訣なのか、と思わされるが、
4人は「そんなものはない」と一刀両断。
代わりに、こんな話を聞かせてくれた。
年をとってからの楽しみは、好きなものを自分でこしらえていただくということ。
年をとると、人に頼むことが多くなる。
朝ごはんだけは自分で好きなように食べて、好きなようにすればいい。