佐藤延夫 18年4月1日放送
4月1日的な実験 ドナルド・O・ヘッブ
1951年。アメリカの心理学者、ドナルド・O・ヘッブは、
人間をあらゆる刺激から隔離したらどうなるか、という実験を始めた。
被験者の学生たちは、防音室のベッドにただ横たわっているだけ。
視界を遮るため磨りガラスのメガネをかけ、
腕にはダンボールの筒がはめられた。
結果から言うと、この実験に3日以上耐えた者はいなかった。
あらゆる刺激が失われると、
次第に考える事柄が尽きてしまい、
平常心を保てなくなるそうだ。
そして、被験者全員が、幻覚を見ている。
この実験結果に、軍やNASAが強い関心を示したという。
今日はエイプリルフールですが、
これは嘘のような、本当の話。