佐藤理人 18年5月19日放送
ちゅらさん
意外な発明 「アペルの缶詰」
缶詰はナポレオンの願いから生まれた。
1792年、外国で戦争に明け暮れる彼は、
栄養価の高い新鮮な食料の確保が、
兵士の士気を高めるのに不可欠だと考えた。
しかし当時の食料は薫製や酢漬けが中心で、
味が悪く腐敗も早かった。
1804年、フランス人ニコラ・アぺルが、
加熱殺菌の原理を発明した。
加熱こそ偉大な自然殺菌者である
どんな防腐剤も殺菌剤も熱にはかなわない
食べ物をガラス瓶に入れて密封し、
煮沸した彼の瓶詰めは、
赤道の横断実験で高い評価を得た。
新聞は、
アペルは季節を容器に封じ込める方法を発見した
農産物が畑のある状態で保存できる
と絶賛。彼は今にち、
缶詰の父
と呼ばれている。