大友美有紀 18年6月3日放送
leosagnotti
「安野光雅」 千住真理子
「旅の絵本」などで知られる作家・安野光雅は、
テレビ番組で、バイオリニストの千住真理子と
ドイツからエルベ川をさかのぼる旅をした。
プラハに入ったとき、安野は千住と二人だけで
待機することになった。
ずいぶん待っても誰も戻って来ない。
日も落ちはじめた。現地のお金もない。
千住は、バイオリンを弾きましょうか、という。
彼女のバイオリンは、ストラディバリウスである。
それを弾けば投げ銭が集まるかもしれない。
安野がドキドキしていると、
たいへんお待たせしました、とディレクターが戻ってきた。
まったく気の利かない男だ。