森由里佳 18年6月10日放送
時の記念日 人と時間のいい関係
分刻みのスケジュールであわただしく過ごす、現代人のみなさん。
私たちが時間を意識するようになったきっかけを、ご存知ですか?
時は13世紀、北イタリアから南ドイツにかけてのこと。
時間を神からのいただきものだと考える修道士たちにとって、
仕事や祈りの時間を守ることは、とてもだいじなことでした。
そこで、修道院や教会の塔に、
鐘を鳴らす機械時計が設置され始めます。
修道院が人びとの暮らしのまん中にあった時代ですから、
まわりで生活していた民にとっても、
祈りの時間を告げる鐘の音は、暮らしの一部となっていきました。
私たち人間と時間のつながりは、
日々の幸せを祈ることから生まれていた。
なんだか素敵な話です。
今日は、時の記念日。