河田紗弥 18年8月12日放送

180812-02

おやつの時間 〜贅沢の極み〜

17世紀の中頃。
当時、イギリスの貴族や文化人たちの社交場コーヒーハウスで
はじめて紅茶が商品として提供された。

コーヒーハウスでは、
コーヒーや紅茶、チョコレートなど高価な舶来品を
楽しむことができたという。

次第に、コーヒーハウスは大衆化していき、
一般人も通うようになった。
やがて、紅茶は各家庭でも楽しまれるようになり、
食料品店でも販売され、市場は拡大していった。

紅茶と砂糖を合わせて飲む「贅沢の極み」は
イギリス経済に大きな影響を及ぼしたと言えるのではないだろうか。

その後、世界に先駆けて産業革命を成功させると、
中産階級を中心に食生活にも大きな変化が生まれ、
紅茶はすっかり人々の生活の中に定着していく。

19世紀に入ってから、
イギリスが植民地のインドやスリランカでお茶の栽培に成功すると、
19世紀末には中国の紅茶をすっかり凌駕するようになった。

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