大友美有紀 18年9月2日放送

180902-03

ロシアの昔話 ドモヴォイじいさん

古代ロシアの地に住んでいたスラブ族の言い伝えには、
かまどの神様が登場する。
スラブ人にとって、家で大切な場所はかまどだった。
かまどの火は豊かさと安全としあわせの守り神だ。
その神が人格をあたえられてドモヴォイじいさんになった。

 小柄なずんぐりした老人
 半コートか青い裾長上着に赤い帯をしめている
 白いあごひげ
 髪の毛はもじゃもじゃ、全身毛むくじゃら
 かまどの後ろに住んでいる

ドモヴォイは、家を見張ってくれる。
家畜も守る。一家の富も守る。
でも、それだけじゃなくて、いたずらもする。
夜になると、馬のたてがみやしっぽ、一家の主のあごひげを
三つ編みにしたりする。
よその家のドモヴォイと戦うこともある。

日本にもかまどの神様がいる。
家の守り神であり、農耕の神様だ。
ドモヴォイじいさんと違って、
こちらはいたずらはしないようだ。

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