佐藤理人 18年9月22日放送
フロンティアーズ 「シャクルトンと橇」
1916年5月19日、
イギリスの南極調査隊隊長アーネスト・シャクルトンは、
闇と霧に閉ざされた山頂で震えていた。
麓まで行けば助けを求められる。
しかし歩いて降りるには時間がかかり、
夜明けを待つと凍死してしまう。
助けを待つ部下たちのためにもここで死ぬ訳にはいかない。
彼は巻いたロープを凍らせて作った即席の橇で、
真っ暗な急斜面を時速100kmで滑り降りた。
命を救われた仲間は後に言った。
優秀なリーダーは他にもいる
だが絶体絶命になったらシャクルトンに祈れ