大友美有紀 18年12月2日放送
「アルゼンチン」ガウチョ
若い女性たちが好んで穿くガウチョパンツ。
裾が広がった七分丈ぐらいのワイドパンツ。
南米のカウボーイが穿いていたパンツに由来するというが
そのルーツはアルゼンチンにある。
正確に言うと「ガウチョ」はカーボーイではない。
18世紀末に大草原地帯バンパに住んでいた、農村の人々。
一般的な社会生活に反抗し、馬の扱いが上手で
定着を嫌い、移動生活をしていた人々のこと。
ガウチョは、南米の在来言語・ケチュア語のワッチュ、
流浪の民や孤児という意味の言葉が変化した呼び名。
アルゼンチンの大草原で馬を走らせていた人々の呼び名が
2世紀を経て、日本ではつらつと生きる女性たちの
最先端のファッションとなった。
日本とアルゼンチンの外交関係が樹立されて、
今年で120周年。