松岡康 18年12月9日放送
天然の冷蔵庫
雪国で昔から活用されてきた、雪室(ゆきむろ)。
雪を高く積み上げ、藁などで囲むと、
中は温度0℃湿度90%以上と、年間を通して一定となる。
そこに穴をあければ雪室の完成だ。
それはまさに、天然の冷蔵庫。
実は近年、この雪室が持つすごさが科学的に証明されてきている。
例えばじゃがいも。
実験では貯蔵8カ月で糖度が2倍にもなった。
これは一定の温度・湿度かつ、電気による振動が無いために
植物をストレスなく熟成できるためだという。
じゃがいもだけでなく、日本酒、肉、コーヒーまで雪室で眠ることで
抜群に美味しくなるという。
雪が降ったら思い出してみてほしい。
今日も雪室の中で美味しいが育っている。