厚焼玉子 19年1月12日放送
歌会始
明治2年、15歳の少年だった明治天皇は
歌会始でこんな歌を詠んだ。
千代よろづ 変わらぬ春のしるしとて 海辺を伝う 風ぞのどけき
この年のお題は
「春風来海上」(春風、海上より來る)
翌年は「春来日暖」(春来たりて日あたたかし)
漢字ばかりのお題は
意味はわかっても読み下すのがむづかしいが
当時の歌会始は天皇とその側近だけで行われていたので
格別の支障もなかった。
このお題が誰にでもわかるやさしいものになったのは
戦後の昭和22年からだ。
ちなみに今年は「光」
16歳の高校生も入選を果たしている。