森由里佳 19年3月10日放送
戦争を感じる
菊月。
今もソロモン諸島の海岸に眠る、日本海軍の駆逐艦だ。
あるアニメ作品をきっかけに、
この船の砲身を引きあげるために政府と交渉し、
クラウドファンディングで資金を募り、
日本に持ち帰った強者がいる。
弱冠20歳の佐瀬賢太郎さんだ。
戦争があったという事実だけでなく、
どんな船に何人乗って、どういう戦いをしたのかを、
手で触れて冷たい、重いというように実際に記憶で残すこと。
それが、戦争を知らない世代に伝えていく上で大切だ、と語る。
時を超え遺る戦争の面影は、
今なお私たちに訴えかける力がある。
さあ、東の空を見上げよう。
74年前の今日、この空は東京大空襲を迎えたのだから。