佐藤延夫 19年6月1日放送
気象記念日 天気予報の話
科学的な天気予報の始まりは、
17世紀に遡る。
水銀温度計の実用化、
ガリレオの弟子トリチェリにより気圧が発見され、
パスカルがそれを証明してみせた。
19世紀の初めには、
ドイツの気象学者ブランデスが
世界で初めて天気図を発表した。
それは等圧線と風向きだけが書かれた
シンプルなものだった。
その後、クリミア戦争に参加した
英仏の艦隊が嵐で被害に遭い、
ナポレオン3世はフランス各地に測候所を建てたという。
そして日本でも、1884年の今日6月1日、
最初の天気予報が発表された。
全国一般 風ノ向キハ定リナシ
天気ハ変リ易シ 但シ雨天勝チ
漠然とした予報でも、それは大きな一歩だった。
今日は、気象記念日。