大友美有紀 19年9月7日放送
額縁の話 タベルナクル額縁
左右に柱があり、土台と破風を持った、
聖堂のファサードのような形をした額縁がある。
タベルナクル額縁、という。
タベルナクルは、建築用語で聖人像を置く
壁のくぼみを指す。
ルネサンス期にイタリアで、様々な様式が発展した額縁だ。
植物の連続模様や、渦巻き装飾が施され、時には金も使われていた。
描かれた肖像画を「聖なるもの」として周囲の家具から
区別していたとされる。
ただの豪奢なインテリアではない、
役割があったのだ。