河田紗弥 20年2月15日放送



恋文のいろいろ。 〜坂本龍馬〜

 まことにおもしろき女

これは、坂本龍馬が、自分の姉である坂本乙女へ宛てた手紙の中で
自分の妻であるおりょうのことを紹介したときの言葉だ。

筆まめで知られる龍馬は、
残っているだけでも130通もの手紙を出していたとされる。

今でも、彼を題材にしたドラマや映画でも、
やたらと手紙を書くシーンが多いように思う。

そのときの時勢から人間関係、
金品の貸し借りなど、
なにからなにまで、詳細に書き記していて、
中には3メートルにも及ぶ長文の手紙もあったとか。

妻のおりょうにも多くの手紙を出しているが、
その手紙は、おりょうの死後、
遺言によりすべて処分されたと言われている。

龍馬の愛情が、文字から、文章から、伝わってしまう恋文を、
彼女は、誰にも見せず、独り占めしたかったのかもしれない。

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