河田紗弥 20年2月15日放送
恋文のいろいろ。 〜谷崎潤一郎〜
近代日本文学を語る上で、
欠かすことができない小説家・谷崎潤一郎。
彼が「創作の源泉・女神」とまで崇めた
妻・松子に
彼はこんな恋文を送っている。
「仏さまの足をかたどった墓石より、
あなたが履いた靴の下に埋められたい。」と。
彼の書く小説は、
変態的な性的嗜好を描いたものが多く、
共感することはあまりにも難しい。
それにも関わらず、彼の描く
「マゾヒズム」や「フェティシズム」に
惹かれてしまう人々が多かったことも確かだ。