長谷川智子 20年3月7日放送
大山夫妻の外国語
英語が上達したいなら、勉強するより、恋人を作れ、
などという人もいる。
逆に、英語のおかげで、実った恋もある。
薩摩出身の大山巌伯爵は、
親子ほど年が違う、山川捨松に一目ぼれ。
時は明治15年。
日本語に “共通語”は未だ確立せず、東京は方言が飛び交っていた。
大山の薩摩ことばは、会津出身の捨松にはちんぷんかんぷん。
そこで大山は、英語で愛を伝える。
捨松は、アメリカ留学から帰国したばかりであった。
ほどなく、ふたりは結婚する。