長谷川智子 20年3月7日放送
ネルソン・マンデラと外国語
「相手が理解できる言語で話せば、相手は理解してくれる。
相手の母国語で話せば、相手の心に通じる。」
と言った、南アフリカ元大統領ネルソン・マンデラは
人種差別と闘う不屈の精神とともに、
卓越した交渉力の持ち主だった。
国家反逆罪で収監された獄中。
マンデラは看守たちがつかっていた言葉、つまり
自分たちを差別する人々の言語・“アフリカーンス語”を学ぶ。
同じ言葉で話せば、
憎むべき相手ではなく、心通いあう人間同士。
マンデラの待遇は、改善されていく。
心を動かす言葉で、人の変え、世界を変える。
それが、彼の交渉術。