大友美有紀 20年5月3日放送



赤羽末吉 スーホの白い馬

5月3日は絵本作家・赤羽末吉さんの誕生日。
「スーホの白い馬」の作者です。

「スーホの白い馬」はモンゴルの楽器、
馬頭琴誕生の由来を伝える物語と言われています。
最初に絵本になったのは、福音館書店の子ども向け雑誌、
「こどものとも」でした。1967年のことです。
けれども判型が小さく、モンゴルの雄大さが表現しきれていないと、
後年、大判の絵本として、描き直されました。
横長の見開きに、モンゴル草原の地平線がすうっとひかれ、
馬に乗ったスーホたちはとても小さく描かれています。
この1枚だけで、モンゴルの果てしなさが伝わってきます。
とのさまとの場面では、
椅子に座ったとのさまが、手前に大きくしっかりと描かれ、
スーホは白い馬とともに、小さくシンプルな線と色で表されていて、
奥行きを感じるとともに、スーホの不安な気持ちも伝わってきます。

大人の目で、もう一度読み返すと、
赤羽さんが絵に込めた思いを、より深く感じとれます。

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