蛭田瑞穂 20年5月10日放送



ナイチンゲール

看護教育の母ナイチンゲールは、感染症予防の母でもある。

1854年、クリミア戦争が勃発すると、
ナイチンゲールと看護団はイスタンブールの野戦病院に向かった。

彼女がそこで目にしたのは負傷そのものではなく、
不衛生な病院内で感染症によって命を落とす兵士の姿だった。

ナイチンゲールは不潔なシーツの洗濯など、
医療行為以前の問題を改善し、
着任時に42%だった負傷兵の死亡率を
3ヶ月後には5%にまで低下させた。

その後、院内感染防止の意識が広く世に広まることになった。

医療従事者への感謝を込めて。

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