佐藤理人 20年5月30日放送
ペスト 解明
世界で1億6千万人もの命を奪い、
もっとも怖れられた病気、ペスト。
その恐怖に終止符を打ったのは日本人だった。
細菌学の父 北里柴三郎
1894年、彼は政府に依頼され、
ペストの蔓延する香港を訪れた。
到着からわずか2日後の6月14日、
血液中に潜むペスト菌を世界で初めて発見する。
さらにペストはネズミから感染するという、
二千年間誰にもわからなかったことを解明。
すぐさま日本で大規模なネズミ駆除作戦を敢行した。
1927年以来、日本でペスト患者は出ていない。